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試験的なイラストぶろぐ
試験的な何か。のイラスト、漫画専用ブログです。 知り合いからお前のHPは絵の感想が書きづらい。 と言われ、ブログ形式に移行。

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対魔征伐係.114「ファミレスバイト②」


夜。
既に店の入り口は閉められており、店内では閉店作業がラストスパート中だった。
主にキッチンとフロアで分担して行う閉店作業。
今日の真司は綾音と共にフロアの閉店作業をしていた。
綾音が居てくれると他のバイト生と作業するよりも楽で早く片付くのでとても都合がいい。
そんなことを考えながらフロア掃除をしていた真司に綾音から声がかけられた。
「ねぇ、日比谷クン」
「・・・ん?どうした・・・?珍しい」
常日頃から綾音は仕事を始めると最後のタイムカード記入まで私語は滅多なことではしない真面目さだった。
そんな綾音から例え閉店後の掃除中とは言え、話しかけてくることは珍しい。
余程のことがあったのだろうか。
「今日みたいなことって・・・良くあるの?」
「・・・今日みたいな・・・?・・・あぁ、あの手紙か」
綾音は床を掃き掃除しながら真司に質問を投げかけた。
真司もまた、仕事の手を遅くはしても止めることなく答えることにした。
「まぁ、頻繁にあるわけじゃないが・・・稀にあるな」
「・・・意外と女の子に人気あるのね・・・」
「・・・意外は余計だ」
思わず掃除の手が止まるほど驚いた様子の綾音。
真司はそんな驚いた様子の綾音に呆れて動かしていた箒が止まる。
「・・・そういう手紙とかって貰ったらどうするの?きっかけでお付き合いしたりとか・・・?」
「ん~・・・それはもっと稀だなぁ・・・ほとんどは友達で止まることが多いかな」
「・・・へぇ・・・」
「・・・何だその意外そうな顔は・・・」
今度は言葉には出していないが先ほどと同じく意外そうな顔をしている綾音。
いったい綾音の中の自分のイメージはどのようになっていたのか。
余程軽い男に見られていたような気がした。
「・・・その時に彼女が居なくて、貰った相手と話して、まぁ後はその後の展開次第で・・・万馬券並の低確率だな」
一応、そんなに軽くはないと言い訳しておいた。
「・・・でも、今は確か居ないんでしょ・・・?それじゃあ・・・」
「・・・いや、確かに今は居ないが・・・学校にバイトに・・・仕事があるしな。そんな暇もないんだ」
「・・・ごめんなさい・・・」
綾音は真司の知り限り、唯一一般人でありながら係のことを知っている、覚えていた人間だ。
綾音は不味いことを聞いてしまったと思ったのか、侘びと共にその表情は曇ってしまった。
仕事のことを話すときはいつもと違い、真面目な顔とトーンで話す真司。
何時もは能天気で馬鹿な発言ばかりなので、勘違いされやすかった。
「・・・俺なんかよりも委員長の方が何倍も言い寄られてるだろ?」
「・・・え?」
場の空気を変える為、なるべく自然な流れで話の矛先を変えた。
「でも・・・私の場合は仕事中だからって何時も断ってるし・・・」
「・・・それでも何度か受け取ってる現場は見た覚えが・・・」
綾音はこの店でもトップクラスで客から言い寄られている。
だが、その堅物さもトップクラスであり、八割は仕事中なのでとやんわりお断りしていた。
そんな綾音でもこの店の店員の一人である。
中には本当にしつこい客も居る。
そんな客は段々と騒がしくなってきてしまう。
そうなってくると周りのほかの客の迷惑も考えなくてはいけなくなってしまう。
そして結果的には大人しく受け取って静かになってもらうしかなくなるパターンが何度かあったのだ。
「み、見てたの・・・?」
「・・・いや、まぁ、バイト暦はお互い長いしな・・・偶々だが」
「・・・そう・・・」
余程現場を見られたのが恥ずかしかったのか、綾音はそっぽを向いてしまった。


「・・・ん・・・?そういえば・・・今日も何か受け取らされてなかったか?」
「・・・え?気のせい、じゃない?」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
一度は質問に答えるため目線を戻した綾音だったが、また無言でそっぽを向く。
非常に分かりやすい。
どうやら本人も嘘は苦手なことは自覚しているようで、その沈黙に耐えられなくなったのか、自供を始めた。
「・・・何か・・・こんなの・・・」
「・・・ん?ヘアバンドか・・・」
言いつつ綾音はスカートのポケットからヘアバンドを取り出した。
だが、そのヘアバンドは少し変わっていた。
「・・・次はこれを付けて仕事をとかって・・・」
「・・・そいつは来る店間違ってるな・・・」
綾音が手に持っているヘアバンドにはふさふさの獣の耳をかたどった物がついていた。
綾音の髪色に合わせたのか、狐のような金色の耳だ。
「・・・はぁ・・・こんなものつけるわけにはいかないし・・・だからと言って貰ってしまった以上は無碍にすることも出来ないし・・・」
(・・・律儀だな・・・)
深いため息と共に苦悩している綾音。
本来ならば半ば強引に渡された物だ。
今すぐ捨てようが何をしようが、綾音が気にすることではないし、渡した本人も気がつくはずがない。
それでも悩む綾音を見ていて真司は思った。
「・・・付けてみたらいいんじゃないか?」
「・・・それ、ジョーク?」
思わず答える綾音の笑顔が引きつる。
「いやいや、似合うかもしれないぞ?」
「・・・こんなもの恥ずかしくて付けられるわけないじゃない・・・」
きっぱりと否定する綾音。
やはりただでは付けてくれそうも無かった。
「・・・じゃあ、何だ・・・?相手の思うところがどうあれ、折角貰ったプレゼントを一度も使うことなく埃に埋もれさせるか廃棄処分にしてしまうのか?」
「・・・う・・・」
思わずびくりとなる綾音。
「それとも虚しく一人帰ってから鏡の前で付けてみるのか?それだったら今付けて良くも悪くも見せた方がマシだと思わないか?」
「・・・そ、それはそうかもしれないけど・・・」
手に持ったヘアバンドをまじまじと見つめる綾音。
「どうせ今は俺しか見ないんだし、それで似合ってたらまた考えるとして、とりあえず付けてみたらどうだ?」
「・・・わ、分かった・・・」
真司の説得により、渋々ながらもヘアバンドをつけることを決意した様子だ。
箒を壁に立てかけ、ヘアバンドをつける。
「・・・・・・」
「・・・・・・」


1p536.jpg


似合っている似合っていないではなく、やはりこうなると店の趣旨が変わってしまうような気がした。
「や、やっぱり変じゃないっ!」
「いやいや、んなことはない、似合ってるって」
慌ててヘアバンドを取ろうとする綾音を慌てて制止する。
「・・・嘘」
「・・・いや、嘘じゃない。可愛いって」
「・・・そ、そう・・・かな?」
「そうそう」
普段から綺麗や美人とは言われていても可愛いとは言われなれていないのか、素直に喜んでいるように見える。
それとも・・・
折角なのでこのまま乗せようと思った矢先・・・
「・・・キミ等・・・仕事しようね」
「「・・・・・・」」
騒ぎすぎたのか、キッチンで閉店作業をしていたバイト仲間から冷静に注意される二人。
二人は今までの遅れを取り戻すかのような速さで閉店作業を終えたのだった。
そして獣耳ヘアバンドは廃棄されること無く、綾音が家へ持って帰ったのだった。

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シンヤ(nanpP

Author:シンヤ(nanpP
・東方では始めて会った時からレミリア一筋。
・生粋の黒ニーソスキー。
・えろい。
・アイマスでは千早一筋。
・けいおんは澪。


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