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(・・・行くか・・・)
始業式が終わり、その後のホームルームも無事に終わり・・・今は放課後である。
本来ならば久しぶりに会った友人などと何処かへ遊びへ行くなりで教室にはほとんど人が残っていることはないのだが・・・
今日は真妃と葵のおかげでまだまだクラスメイトたちは帰る様子はない。
そんな二人の席に群がっている人だかりを見ながら真司は決意を固める。
真司にはどうしても気になっていることがあった。
それは葵の年齢である。
最初は些細な疑問だったのだが、あの人だかりの所為で聞くに聞けず、そのわだかまりはどんどん強さを増していったのだ。
遂にはこの放課後になってしまい、今を逃してはと思った真司はあの人だかりに切り込むことを決意したのだった。
真司は葵の机の周りに群がっている男子たちの間に割って入り、質問をする。
「葵さん」
「はい?」
少しだけ声を張ったおかげで葵にはすぐに気づいてもらえたようだ。
「ちょっと聞いても良いかな?」
「はい、私に答えられることでしたら」
「実は・・・」
「・・・?」
真司は質問の言葉を途中で止めてしまう。
葵も周りのクラスメイトも不思議そうにしていた。
(・・・しまった・・・)
ここまで来て真司は気がついたことがある。
真妃と葵の二人がこのクラスに仕事の関係で転入してきたことを知っているのは真司と雪菜だけである。
他のクラスメイトからすれば普通の転入生だ。
同学年の転入生に勢い良く最初に聞く質問が年齢というのは如何なものか。
早生まれの関係などでひとつは差があるかもしれないが、それ以上の差があることはありえない。
仮に真司の予想が当っていて、ずっと年上だったとしても、クラスメイトの居るこの場で本当の年齢を教えてくれるわけがない。
そう気づいてしまった真司はそれ以上言葉を続けることが出来なかった。
「・・・悪い、ちょっと来てくれ!」
「・・・日比谷さん?」
困った真司は勢いに任せて葵の腕を引っ張り教室を抜け出した。
後ろからは野太い野次が浴びせられていたが、後で適当な理由でも言っておけばきっと大丈夫だろう。
・・・・・・
「・・・いや、いきなりこんなとこまで連れて来てしまって・・・」
「いえ、お気になさらないでください。それより、私に聞きたいことがあるのでは?」
真司はとりあえず人目につかないところ、屋上までやってきた。
侘びを入れる真司に笑顔で促す葵。
「あ、そうそう・・・葵さんって幾つなんですか・・・?」
いきなりで失礼過ぎる質問だったかもしれないが、ここまで来た以上は聞かないわけにはいかなかった。
「年齢ですか?設定上は同学年ですけど・・・」
(設定・・・?この学校でのか・・・)
どうやら真司の予想通り、学年は偽っていたようだ。
「本当の年齢は十九になりますね」
「・・・ひとつしか違わないのか・・・」
年上ということは合っていたが、予想以上に年齢差がなかったことに驚きを隠せない真司。
実際の印象は年齢よりもずっと大人びているように感じる。
「・・・それと、二人はやはり仕事の関係でこの学校に?」
「はい」
折角の機会なので、他にもいくつか聞きたいことがあったので質問することにした。
真妃にはどうやっても聞けない上に郁も仕事が忙しい。
ならばこの機会にと思ったのだ。
「でも葵さんなら生徒じゃなくても色々と都合の良い役職もこなせそうだけど・・・」
「いえ、私はお嬢様のメイドですから。従者たるもの常にお傍に居たいと思ってしまうんです」
「・・・まぁ、確かにそうなるとクラスメイトが一番か・・・」
笑顔で答える葵を見て、ふと思ったことがある。
「・・・それって、単純にあのじゃじゃ馬のお目付け役として傍に居ないといけない・・・とかじゃなくて?」
「・・・その役目も含まれていますね」
相変わらずの笑顔だが、やはりそれが大きな役割のようだ。
「・・・しかし、葵さんはこれから大変そうですね」
「・・・大変、ですか?」
思い当たることがないのか、葵は不思議そうにしている。
「色々と・・・既に何人かは狙ってるような奴らもいたし」
今日一日で既にクラスメイトのうち、数人は今にもアタックを仕掛けそうな雰囲気だった。
そう考える真司もこんな関係でなければその数人のうちの一人になっていた自信はある。
「そう、なんですか・・・?嬉しいことですけど・・・私にはお嬢様が居ますし」
少し困ったような表情を見せたが、すぐに笑顔で断言する葵。
「・・・去年まで高校に?」
「はい」
「・・・恋人は・・・?」
「お嬢様だけですよ?」
「・・・」
思ったことをまさかと思い聞いてみたが、やはりの答えが返って来た。
本当ならばこの流れでもっと突っ込んだことも聞いてみたいが・・・
流石にまだそこまで親密な関係でもない葵に色々と詮索するのも気が引けた。
「そこのヘタレ!」
「・・・」
それではもっと程度の軽い質問を・・・そう思った矢先、よく知った声が屋上の入り口から聞こえてきた。
その尖った声を聞くと一気にげんなりしてまう。
「勝手に葵にちょっかい出さないでくれる?」
「・・・へぃへぃ・・・」
全身から突き刺してくるような棘のある雰囲気で歩み寄ってくる真妃。
既に軽く免疫は出来ており、やる気の無い返事を返す。
「お嬢様・・・私を探しに?」
「・・・良いから帰るわよ」
葵は今までよりもずっと良い笑顔で真妃へ歩み寄る。
「嬉しいです・・・お嬢様が私の葵に・・・などと・・・」
「・・・ちょっと、勝手に変な言葉を付け足さないで・・・」
葵はよほど嬉しかったのか、太陽が照りつける炎天下の屋上で真妃へと抱きつく。
「馬鹿、暑いでしょ!?離れなさいよッ」
「そんな照れなくてもいいじゃないですか」
(・・・いかん、少しだけ真妃の気持ちが分かるな・・・)
真司の目の前でイチャついている二人を見ると誰かを思い出して仕方が無かった。
同時に、ほんの少しだけ真妃に同情してしまう真司だった。
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