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試験的なイラストぶろぐ
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対魔征伐係.78「霧月と遊ぶ②」


「悪いな、無理に付き合わせちゃって」
「いえ、私も見たかったから付き合わせて貰っただけですから・・・」
上映が終わり、スタッフロールが流れ、館内が明るくなっていく中、真司は霧月に侘びを入れる。
霧月はそうは言っているが、上映中の反応は明らかに見たかった内容には思えなかった。
人に頼まれると断れない性格なのかもしれない。
ならば悪いことをした。そう思わずにはいられなかった。
「・・・まだだいぶ時間は早いが・・・何処か行きたいところでもあるか?」
「・・・いえ、その・・・」
「・・・ん・・・?」
スタッフロールも終わり、完全にスクリーンに幕が下ろされ、館内には明かりが戻る。
「・・・出来れば・・・手を・・・」
「・・・おおぅ・・・悪い悪い」
上映中から握っていた手を慌てて離す。
すっかり自然に握っていたもので失念していた。
「私はゆっくり出来るところであれば・・・」
「・・・ゆっくりなぁ・・・」
平日とは言え夏休み真っ最中。
商店街をはじめ、何処の店も落ち着けるかどうかは怪しいところだ。
それこそ図書館などでないと無理かもしれない。
だが、流石に図書館や博物館などに行く気にはなれない。
「・・・適当にだらだらするだけならウチにでも来るか?」
「・・・先輩の・・・ですか?」
またもや何時もの癖で思いつきで提案をしてしまう。
霧月のきょとんとした表情で自分が何を言ったか痛感する。
「いや、思いつきで言っただけで・・・」
「・・・分かりました」
「・・・マジで?」
「はい、先輩が宜しければ・・・」
真司の予想とは裏腹に霧月はいつもの表情で承諾してくれた。
霧月がそう言ってくれたのなら真司としては自宅は近いし、気も楽なので嬉しい限りだった。


・・・・・・


「霧月ちゃんは・・・何が好きなんだ?」
「・・・私は・・・」
映画館を出て、真司の家へと向かうその道中・・・
こじんまりとしたスィーツ屋がある。
恵理佳などが家に来るときに稀に土産として買ってくる店である。
小さいながらもその味は本物で、職場のファミレスよりも美味だった。
そんな店に二人は立ち寄っていた。
家には特に茶菓子も無かったので買って行くことにしたのだ。
「・・・この、フルーツタルトとか・・・」
霧月が指差した先にはガラスケース越しに色鮮やかなフルーツが盛られたカットサイズのタルトがあった。
見るからにさっぱりとしていていかにも霧月が好みそうなものだ。
「おけ、分かった。すいません~」
霧月の欲しているものを確認した真司は店員を呼ぶ。
「あ、先輩、頼むなら・・・」
「このマンゴーチーズタルトひとつとー・・・フルーツタルトひとつください」
言葉途中の霧月を遮るようにして真司は注文を済ませる。
慣れた手つきでタルトを取り、箱へと入れる店員。
レジには合計金額が表示される。
流石に専門店だけあってコンビニで買うよりかは割高である。
「じゃ、これで」
素早く財布を取り出し、会計を済ませる。
「あの、私の分は私・・・」
「霧月ちゃんはコレ」
「・・・あ、はい」
またもや言い終わる前にタルトの入った袋を手渡す。
そしてうやむやのうちに無事、霧月に出費をさせることなく店を出ることが出来た。
「・・・先輩は・・・」
「・・・ん?」
夏の日差しが降り注ぐ中、タルトがふやける前に自宅へと帰るべく帰路へ着く。
「・・・強引ですよね・・・」
「よく言われる」
真司の意図を汲んでか、大人しく奢られた霧月は呆れたような可笑しそうな表情で呟いた。


・・・・・・


「適当に座っててくれ、紅茶でも淹れるわ」
自宅へと帰ると霧月をリビングへ通し、真司はキッチンへと向かう。
紅茶の茶葉を出し、やかんを出し・・・お茶の準備をする。
ティーパックなどは無く、珈琲も紅茶も葉から淹れるのだ。
数少ない拘りのひとつだった。
「あ、私が淹れます」
「霧月ちゃんは客人なんだし、座って待っててくれれば・・・」
落ち着かない様子で辺りを見回していた霧月がすっくと立ち上がる。
「いえ、勉強して美味しいアイスティーの淹れ方を学んだんです」
「・・・勉強したのか」
「はい」
「・・・んー・・・じゃあ・・・任せるわ」
「はい、少しだけ待っていてください」
真司は霧月と入れ替わるようにしてリビングへと腰を下ろす。
出会った時は珈琲、紅茶は苦手だった霧月からすれば考えられないことだったが、だからこそ興味があった。
何よりもその表情が淹れさせてほしいと訴えており、逆らうことが出来なかったのだ。
こうして客人のはずの霧月がキッチンで作業をし、真司はリビングで待つという構図が出来上がってしまった。


・・・・・・


「時間掛かってしまいました・・・お待たせしました」
「お・・・ありがとな」
しばらくすると霧月がティーカップを二つ持ってリビングへとやって来た。
「それじゃ・・・」
「あ、フォークとかって入ってました?」
「・・・おう」
せめて冷蔵庫に入れてあるタルトくらい持ってこようと半分腰を浮かせたところで霧月に先手を打たれる。
リビングへとやって来た霧月はすぐさま踵を返し、キッチンの冷蔵庫へと戻っていく。
(・・・ああ見えて世話好きなのか・・・?)
あまりそうは見えない印象ではあるが、人は見た目では判断できないと言うことなのだろう。
結果的に茶から茶請けまで全て霧月に準備されたティータイムを迎えることになった。
流石勉強したというだけあって、霧月の淹れたアイスティーはスッキリとしていながらも茶葉の味がしっかりと出ている美味なものだった。
是非とも淹れ方をご教授願いものである。
ここ最近の夏休みに入ってからの出来事などを適当に話し合いながら時間を過ごす。
そして無事にティータイムも終わりを迎えようとしていた頃・・・
「・・・あ、先輩、口の周り・・・」
「お・・・マジか・・・?」
既に二人とも食べ終わっていたが、どうやら食べたときに口の周りについてしまったようだ。
自分では自覚が無かったので適当に口の周りを手で擦る。
「もう少し右の方です」
「・・・こっちか」
どうやら場所が違っていたらしく、指摘された方をもう一度手で擦る。
「・・・ちょっと、失礼します」
「・・・お?」


1p494.jpg


霧月は言いつつポケットから出したハンカチで真司の口周りをそっと拭く。
真司へ近づくために自然と前傾姿勢になり、真司からすれば服装の所為もあって、危険なことになっている霧月の胸元に目が行ってしまう。
(・・・恵理佳以上にないんだよな・・・)
「・・・?もう大丈夫ですよ」
「・・・おお・・・ありがとな」
「いえ」
当の霧月はそんな馬鹿なことを思われているとも知らず、何事も無かったかのようにまた座りなおす。
「・・・霧月ちゃんは面倒見いいんだな」
「・・・いえ、そういうわけではないと思います」
今日の霧月の言動を見ていて思ったことを素直に口に出す。
だが、霧月の答えは何処か含みのある答えだった。
「・・・そうか?」
「・・・はい、それは私・・・」
「・・・?」
「・・・そ、その・・・使い終わった食器、洗ってしまいますね」
何かマズイことでも聞いてしまったのか、霧月はいそいそとカップを持ってキッチンへと向かってしまった。
(・・・何か変なことでも聞いてしまったのか・・・?)
先ほどの自分の言動を振り返りつつ、頭の上にクエスチョンマークを出しながら考えにふける真司だった。





コメント

なにこれ
可愛い(´・ω・`)
【2007/05/29 00:12】 URL | ダガー #-[ 編集]
描くんだ(´ω`)
そう思ったのならb(ry
いや、以前描いてもらったけど。
カラーd(ry
【2007/05/29 18:38】 URL | シンヤ #-[ 編集]

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ガラスの感想

■商品説明 ■商品説明:ポットは茶漉しで紅茶・日本茶に、ドリッパーでコーヒーに、部品を外してジュースなどに使えます。■メーカー品番:SL-30C■素材:ガラス・麻布■内容:ポット・メッシュ茶コシ・ドリッパー・角皿・カップ×2・マット・コースター×2■商 ティーカップがたくさん【2007/08/06 17:25】

ティーの色が見えるから楽しい♪ガラスカッ

可愛いです!洗いやすいです!カモミール柄がちょっと上品に見えますよ。・・  雨の季節に咲く、さわやかなティーカップ・ バラの冷茶グラス・ これって青春満喫と呼べるもの・ウッドワン美術館・ニトリスト・イソギンチャクのお茶!?・食器棚・ あのころはっ。・今日届い ティーカップへの思い【2007/09/06 16:17】
スティッカムで簡単ライブ動画配信

プロフィール

シンヤ(nanpP

Author:シンヤ(nanpP
・東方では始めて会った時からレミリア一筋。
・生粋の黒ニーソスキー。
・えろい。
・アイマスでは千早一筋。
・けいおんは澪。


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