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試験的なイラストぶろぐ
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対魔征伐係.71「ひとやすみ①」


夏休みに入り、係の仕事とバイト、修行で忙しい毎日を送っていた真司だったが、やはり学校が無いというのは大きなことで、忙しいながらも多少はまったりとした時間も過ごせていた。
バイトも終わり、家へ帰り、夕飯と風呂を済ませ・・・憩いの時間、まったりタイムを満喫していた。
ソファーへ座り、だらりとテレビを眺める。
そんな真司だが、窓の外に何かを感じる。
「・・・ん・・・?」
ふと気配がした方へと目を向ける。
『やほーい、久しぶり~♪』
「・・・」
『ちょっと、返事もしないで嫌な顔しないでよ・・・』
「嫌な顔じゃない、嫌なんだ」
窓から凛香がすり抜けてきた。
随分と久しぶりに会ったが、その明るさは相変わらずだった。
そして凛香が来ることはイコールで厄介ごとを持ってきたと言う事に繋がる。
「・・・あのな・・・?俺は今、日々の仕事疲れを癒しているんだ・・・わざわざ厄介ごとを持ってこないでくれ」
『大丈夫~、今回は危なくないから!』
「・・・どういうことだ?」
凛香が来る度に仕事が増えることになっていたが、今回は多少毛色が違うようだった。
『今回は私が困っているんじゃないのよ~』
「・・・んん?」
話が見えない真司は状況が理解出来ない。
『ちょっと、入って来て~』
『・・・あ、お邪魔します・・・』
「・・・どちら様だ・・・」
凛香の合図でまた壁をすり抜け見知らぬ幽霊が部屋へ入って来た。
『紹介するわ、私の妹分で、優依よ』
『ど、どうも・・・はじめまして・・・』
「・・・ハジメマシテ・・・」


1p485.jpg


優依と呼ばれた少女は凛香とは正反対で非常に落ち着かない様子で拾ってきた猫のように小さくなっている。
長く真っ直ぐに伸びた黒髪が非常に印象的だ。
『この優依がね、今とっても困っているのよ』
「・・・困っているって言うと・・・?」
『えぇ、あの・・・その・・・』
流石に人(幽霊だけど)が困っていると言われては無視することも出来ず、内容だけでも聞いてみた。
だが、優依は何か言いたいのだろうことは分かるが、要領を得ず、言葉に詰まる。
『・・・私が代わりに言うわ・・・』
『お、お願いぃ・・・』
(・・・なんと言う虐め甲斐のありそうなキャラなんだ・・・)
隣でもごもごとしていた優依を呆れ顔で見ていた凛香がお姉さんらしく代弁を買って出た。
この二人を見れば、確かに凛香の方が姉のように見える。
実際は凛香も真司から見れば妹か、後輩にしか見えないのだが。
『実は最近この子にストーカーが出来ちゃってね~・・・』
「・・・幽霊にストーカー・・・」
『何度言っても聞かないし・・・それでもう最悪除霊しちゃってもいいから真司に頼みに来たのよ』
「・・・お前が成仏しないのも俺としては問題ではあるんだが・・・」
初めて会った時からだいぶ経過していた。
だが、未だに健在どころか、妹分まで作ってきてしまっている。
真司としては凛香が成仏しないことも問題ではあったが、凛香の隣で申し訳無さそうにこちらを見つめている優依を見ると優先順位は自ずと決まってしまう。
「・・・はぁ・・・ま、確かに危険性は皆無のようだが・・・」
『そうそう、だからちょっとだけ付き合ってよ』
『・・・お、お願いします・・・』
何とも面倒臭いという雰囲気全開の真司に上から目線の凛香と下から目線の優依の視線が突き刺さる。
「・・・」
『『・・・』』
凛香はともかくとして、優依は本当に懇願していた。
流石にそこまで少女に訴えられて断れるほど男として腐っているわけではない。
「分かった分かった・・・さっさっと行って何とかすればいいんだろ・・・」
『さっすが、話が分かる~♪』
『あ、ありがとうございます!』
こうして真司は一応、真剣も肩に背負って幽霊二人に連れられ夏の夜道へ出かけることになった。


・・・・・・


真司のマンションから歩くこと数十分・・・小さな公園へとやってきた三人。
『いつも大体この公園で二人で居ることが多いのよね~』
『はい、凛香ちゃんと初めて会ったのもこの公園でした・・・』
「・・・へぇ・・・」
公園へと着いた矢先・・・夜の闇に沈んでいた公園の端から視線を感じる。
「・・・まぁ、そんな所に居ないでこっちこいよ」
真司が視線の先へと言葉を投げかけると程なくして茂みから男の幽霊が現れた。
痩せ気味で背の高い、眼鏡をかけた長髪の男。
まさに見るからに何かしらやらかしそうな雰囲気を醸し出していた。
『真司、あいつよ、あいつ』
「・・・見れば分かる」
凛香は小声で訴えてくるが、言われなくとも一目で分かった。
『お、お前・・・優依ちゃんの何なんだ・・・!?』
酷くうろたえながらも虚勢を張って真司を威嚇してくる男。
数々の仕事で戦闘をしてきた真司にとっては目の前の幽霊はそこいらの一般人と変わらない。
「・・・まぁ・・・何って言われると困るんだが・・・アレだ」
『・・・な、何だよ!?』
ここに来るまでで既に面倒に感じていた真司は出来るだけ早く片付けたかった。
「簡単に言えば優依が迷惑しているからお前さんには今後ちょっかい出すなと言いたいわけだ」
『・・・』
非常に簡単に、用件だけを伝えた。
突然のことに呆気に取られる男。
だが・・・
『ふ、ふざけるな・・・!!いきなり現れて・・・何なんだお前はぁッ!!』
名前を呼び捨てにしたことが悪かったのか、いきなり本題を言ったのが悪かったのか・・・
男は激情して真司に襲い掛かる。


『・・・スイマセンでした・・・』
「分かればいいんだ」
肩に背負った竹刀袋をそのまま雑にコーティングし、男を殴り飛ばした。
軽く小突く程度にしたつもりだったが、男は派手に転び、頭を地面へつけ謝りだした。
「・・・で、もうちょっかいを出さないと誓うな?」
『・・・そ、それは・・・そのぅ・・・なんと言いますか・・・』
流石にここだけは簡単に折れないのか、男はもごもごと口ごもるばかりではっきりしない。
そんな態度は見ているだけで気持ちのいいものではない。
男の態度ならば尚更だ。
すぐさま印を結ぶ真司。
「・・・あまり同じことを言わせるな、誓うな・・・?」
『・・・そ、その・・・多分ー・・・誓うような・・・そんな感じでぇ・・・』
男は既に淡く光る結界の中へ閉じ込められていた。
結界の壁は既に男が身動きを取れないほどに狭められている。
この状態でも尚折れないのはある意味素晴らしいことだ。
が、真司としてはいらっと来るだけだった。
「・・・誓うよな?」
『ち、誓います!!死んでも誓いますぅ!!』
更に狭められた壁はまるで男を万力で挟まれた魚のようにしていた。
じたばたともがきながら男は遂に大声で誓約を口にしたのだった。
結界を解かれた男はそのまま振り返りもせずに夜の闇へと消え失せた。


「・・・ま、あの様子ならもう平気じゃないか・・・?」
本当ならば幽霊であるあの男をそのまま除霊してしまっても誰も咎めるようなことはなかったのだ。
だがそうはせずに(脅迫はしたが)解放したのは相変わらずの甘さ故だった。
『あ、ありがとうございますっ!!』
優依は心底嬉しそうに精一杯の感謝を表す。
ここまで心から喜んでもらえたことは久しかった真司はに逆に申し訳ない気持ちにすらなってしまう。
「いや、別に大したこともしてないし・・・気にするなって」
『そうそう、これくらい朝飯前よね~?』
「・・・お前は口を挟むな・・・」
優依とは違い、まるで悪びれた様子も感謝の様子も見せない凛香が笑いながら真司の肩を叩く。
『そうツンツンしないの、ちゃんとお礼はするから♪』
『・・・』
「・・・忘れてたぜ・・・」
今回は完全に優依の謙虚な姿勢でボランティア感覚で手伝いに出かけた真司。
凛香から言われるまでは完全に失念していた。
凛香の言うお礼の内容は言わずとも把握していたが・・・
今回は優依が居る。
(・・・まぁ、流石にこの子はここで別れるか・・・)
そんな多少の期待と残念さが入り混じっていた真司は凛香の次の言葉を待った。

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シンヤ(nanpP

Author:シンヤ(nanpP
・東方では始めて会った時からレミリア一筋。
・生粋の黒ニーソスキー。
・えろい。
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・けいおんは澪。


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