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試験的なイラストぶろぐ
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対魔征伐係.64「霧月と休日①」


「・・・後数分か・・・ギリだな・・・」
夏真っ盛りの土曜日。
午前中とは言え、炎天下の中を全力で走りぬける真司の姿があった。
汗を拭うこともなく一心不乱に目的地である駅前まで走り続ける。


・・・数日前


半ば定番となりつつある、放課後の郁との修行待ちを図書室でしていた真司。
何時ものように他愛もない話を仕事中の霧月と交わしていた。
最初にここに来たときよりは随分会話も弾むようになってきた気がする。
(傍から見ればたいして変っていないような些細な変化だったが)
そんな中、ボケッと霧月の制服姿を眺めていた真司は脊髄反射のように思いついたことを口にする。
「・・・霧月ちゃんって、今度の土曜は暇?」
「・・・いきなりですね」
机の上で頬杖をつきつつ、だらけたままの格好で、本棚に向かっている霧月に話しかける。
霧月は驚いたような様子はない。
「いや、休日はどんなことしてるのかなとか、どんな格好しているのかなとかさ」
「普通ですよ」
・・・会話終了。
何時ものように真司の質問は霧月の返答ひとつで片付けられてしまった。
だが、今回は質問ではなく、お誘いも兼ねての話題振りだったので、まだ片付けられるわけにはいかない。
「どっか行かない?」
「・・・人ごみが基本的に苦手なんです」
確かにそんな感じはする。
だが、週末の市内なんて何処も彼処も人は居るものだ。
だからといっていきなり自宅どうこうは避けたいところだった。
夏と言えばプールだが・・・人ごみは容易に想像出来る。
霧月が活発に泳ぐようなタイプにも見えなかったので、已む無くプールは断念する。
「・・・隣町のテーマパークとか」
「・・・子供の頃に一度だけ行った事があります」
地元から数時間掛かるような場所ならば分かるが、電車ですぐの場所にある有名テーマパークに幼少の頃に一度だけと言うのは流石としか言いようがない。
真司ですら昔の恋人や友人と二桁は行っている。
「・・・行かないか?」
「・・・」
珍しく黙ってしまう。
流石に思いつきで話を進め過ぎたかもしれない。
「・・・いいですよ」
「マジで?」
「はい」
諦めかけていた真司は予想外の返答に喜ばずには居られなかった。
そして土曜日、駅前に集合すると言うことと、連絡用に携帯の番号とアドレスを交換した。


・・・・・・


「・・・ぐぁ、流石に来てたか・・・」
「一分の遅刻ですね」
「いや、悪い・・・寝坊を・・・」
「いえ、私も今来たところですし」
駅前のベンチで待っていた霧月はとても今来たような様子では無かったが、折角の心遣いに水を差すようなことはしないでおいた。
「それじゃ、行こうか」
「はい」
こうして真司は霧月と共に隣町にあるテーマパークへと向かった。


・・・・・・


「うぅむ・・・流石に人は多いな」
「仕方ないですよ」
入場券を買い、園内へ入るとやはり人は多かった。
だが、夏場と言うこともあり、プールや海を選んだ人も多いのか、思ったよりも混雑はしていない。
隣では霧月がまじまじとパンフレットを見ている。
「随分変っただろ?」
「・・・そうですね、知らないものが沢山あります・・・」
幼少の頃と言えば十年以上前のことだ、変っていて当然だった。
真司からすれば以前来た時と変っているような箇所は無かったのでパンフレットも見る必要性はない。
「ま、適当に移動しながら何乗るか決めるか?」
「・・・この、園内一恐いって言う・・・」
「・・・いきなりか」
霧月が指差したパンフの先には真司も乗ったことがある絶叫マシンの名と絵が載っている。
どうやら霧月は性格に似合わずこっち方面が好きらしい。
無論真司も園内の中では楽しめる部類の乗り物なので反対はない。
「・・・途中で居なくなってたらすいません」
「・・・ん?」
目的地も決まったところで移動を開始しようとした矢先、霧月が呟く。
「・・・昔からこういう所ではよく逸れてしまって・・・」
(・・・確かにそんな感じはするな・・・)
先ほどのパンフを熱心に見ていた様子からも思っていたが、霧月は気がついたら居なくなっていそうだった。
「んじゃ、ちょっと失礼」
「・・・あ」
言いつつ霧月のパンフを持っていない方の左手を握る。
軽く驚いたような声をあげはしたものの、嫌がるような素振りも無かったのでこのまま移動することにした。
「こうすれば逸れることはないだろ」
「・・・そう、ですね」
こうして二人は目的地へと移動を始めた。


・・・・・・


「・・・ぐふぅ・・・」
「・・・大丈夫ですか?」
霧月の隣で半ばグロッキーになっている真司。
絶叫マシンが苦手と言うわけではなかったが、園内でトップを争う二つの絶叫マシンを交互に延々乗り続けていては流石にきつい。
「いや、寝坊した所為で朝飯食ってなくてな・・・」
「・・・お昼にしましょうか」
空腹で真夏の日差しの下、列に並び、絶叫マシンに乗り・・・それを何度と無く繰り返す。
グロッキーにもなると言うものだ。
入園した時間が早い時間では無かったので、既に時刻は正午を過ぎている。
「・・・おう、そうしてくれると助かるぜぇ・・・」
「はい」
言いつつ真司はふらふらと記憶の中にある園内のレストランへと移動を始める。
「・・・あ」
「・・・ん?」
後ろからの霧月の声で足を止める。
「・・・手、いいですか・・・?」
「・・・あぁ、喜んで」


1p475.jpg


本来は空腹で失念していた真司が悪いのだが、まさか霧月の方から聞いてくるとは予想外だった。
レストランの場所も分からない霧月の手をしっかり握り、目的地まで歩き始める。

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シンヤ(nanpP

Author:シンヤ(nanpP
・東方では始めて会った時からレミリア一筋。
・生粋の黒ニーソスキー。
・えろい。
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