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試験的なイラストぶろぐ
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対魔征伐係.49「嘘吐きは泥棒の始まり①」


-PM11:20 住宅街-


「中村さん、状況は?」
「お、流石に今日は早いね」
夜の住宅街にある公園。
数人の警察官に中村、今井ペアが指示を出していた。
そこに珍しく急いで来たのか汗を流しつつ真司達三人が駆けつけた。
「とりあえず周辺の民家には適当な理由をつけて外出禁止を促しているけど、まだ相手は見つかっていないんだよねぇ・・・」
「・・・何処かの家に入ったとか襲われたって言うことは?」
「今のところはまだ大丈夫のようだけど、流石に時間の問題かも知れないね」
珍しく真司が真面目に現場に来たのには理由がある。
災忌の報告が住宅街近くであったのだ。
今までは山奥や森の中、人の寄り付かない廃墟などでしか報告例はなかった。
こんな人の大勢居る場所での報告などは前例がない。
相変わらずの夜遅い時間での出没が唯一の救いだった。
だが、場所が場所では何時一般人に被害が及ぶとも知れない。
流石に暢気な真司も今回だけは真面目に早急に解決をしようとしていた。


「分かりました。じゃあ俺たちも捜索に参加します」
「よろしく頼んだよ」
中村と今井に軽く挨拶を済ませ、三人は会話が他人に聞こえない程度に距離を置き、作戦を練る。
「どうだ、場所は特定できるか?」
「ん~・・・場所が場所だし、周辺の何処かに居るとは思うんだけど・・・」
何時ものように雪菜に場所を聞いてみたが、やはり何時もとは違い、周りに多数の人間や家々がある住宅街では思うように絞れないらしい。
「・・・前のあの雪だるまは?」
「・・・置いてきた」
「・・・何故」
「あの子達は幽霊や妖精じゃないから一般人にも見えちゃうし、流石にここじゃ・・・ね?」
「・・・成る程・・・」
頼みの雪菜は残念な結果に終わった。
だが、周辺に居ることだけは分かったので良しとした。
「本当なら万が一に備えてまとまって行動するのが基本だが・・・今回は状況が状況だ」
一応は仕事経験が一番長い真司の話を雪菜と恵理佳はしっかりと聞いている。
「手分けして探すことにする。万が一やばそうな相手なら連絡をすること。いいな?」
「りょうかーい」
「分かった」
こうして三人はそれぞれ住宅街に分かれて捜索に出ることにした。
事態は一刻を争う、自ずと走り出す三人。


・・・・・・


(雪菜はまぁ心配はないとして・・・恵理佳も結界がある以上大丈夫だとは思うが・・・)
各自捜索を始めて十数分。
未だに二人からの連絡はない。
雪菜は真司以上の力と経験を持っているので心配はあまりしていない。
やはり心配なのは実戦経験がほとんど無い恵理佳だった。
唯一の安心できる点は以前に見せたあの結界術の力だった。
万が一相手が強力だったとしても余程離れていない限りは結界で時間を稼いでその間に合流できるだろう。
(・・・まぁ、一番いいのは俺がさっさと見つけちまうことだな・・・)
二人とも大丈夫だとは思っていても、やはりベストは自分が見つけ出し、片付けてしまうことだ。
自然と走る速度も向上する。
今の時間、夏休みでもない平日の夜。
流石に人の姿は見受けられない。
商店街などではなく、住宅街付近だったのがある意味不幸中の幸いだったかも知れない。
(・・・それにしても・・・)
長い間、係の仕事をこなしてきた真司だったが、こんな事態は初めてだった。
そもそも以前までは災忌報告事態が稀だった。
最近になって報告数はその頻度を増すばかり。
更には徐々に人里、人の居る場所に近づいている気がする。
報告頻度が増す程度ならばまだ良かったが、流石に今回の件は今後の仕事にも関わる事態だ。
後ほど本家、高嶺家の党首である恵理佳の祖父に話しをしに行ったほうがいいかもしれない。


「・・・ん・・・?」
今回の一件を考えつつ住宅街を走り回ること数十分。
何処か見覚えのある景色の中、薄っすらと街灯が点滅しているその真下。
ゆっくりと動いている何かを発見する。
遠くから見るにそのシルエットは人型だが、感じる雰囲気、気配は明らかに異質のものだ。
周りは大きな道路も無く、周りの家は警官の警告が効いているのかしっかりと雨戸まで閉めており、雑音などは一切聞こえてこない。
唯一、虫の音色だけが遠くから耳に入ってくる。
「・・・やっと見つけたぜ・・・会いたかったんだ」
言いつつ肩に掛けていた竹刀袋からダイレクトに刀を抜く。
刀を構え、戦闘体制を取ると相手も感じたのか、こちらをしっかりと睨みつけながら身構える。
その風体は一言で言えば獣人のようだった。
頭は犬か狼のような仰々しい顔つき。
身体が筋肉の筋が目立つ、ガタイのいいゴリラか猿のような体つき。
しっかりと二足歩行で両手もちゃんと人間のそれと同じような効果がありそうな手先をしている。
この見た目も人間に近づいているコトと関係性はあるのかもしれない。
「・・・悪いが時間も無いんでな」
見つけたからと言って安心は出来ない。
何時人に見られるか分からないのだ。
速攻勝負だった。
日々の郁との修行の成果も有り、相手に向かって駆け出すと同時に刀に霊力を込め始めても十分に間に合う。
斜め下から切り上げるような袈裟斬り。
機敏な動きで後ろへ飛び退き、避けられる。
続けざまに流れるように一歩踏み込むと同時に今度は切り下ろすような袈裟斬り。
今度も紙一重で後退し避けられるが、確実に先ほどよりはその避ける距離は縮まっている。
「まだまだぁッ!」
手首を素早く返し、瞬時に斜め下から半月を描くように剣先を動かし、真一文字に斬り付ける。
硬い金属同士がぶつかったような甲高い音がする。
真司の刀と災忌の腕から生えている刃が交錯する。
「・・・っち」
一度防がれ、腕力勝負になっては流石に分が悪い。
一度距離を置くことにする。
だが、時間はかけていられない。
「・・・」
十分な距離を取り、刀をアスファルトの地面へと突き刺し、手早く両手で印を組む。
相手が行動制限されている場合ならば別だが、自由に動ける時に相手を補足出来るほど真司の結界術生成は早くはない。
自由に相手が動ける中、対面中でも補足出来るのは郁くらいのものだった。
当然のように災忌は周りの空気の異質を感じ、その場を離れ、結界外へと離れてしまう。
「いくぜ」
だが、外れたことも気に止める様子はなく、真司は刀を抜くとそのまま災忌へと駆け寄る。
相手も身構え、また攻防が始まる、その刹那。
「よっと・・・!」
真司が軽く突き出した左拳を握ると同時に真司と災忌の間にぽつんと置かれていた結界が青白い光を放つ。
淡い光などではなく。閃光弾のような強烈な青い光だった。
災忌にも目はあるらしく、動きが止まる。
「・・・悪いな」
辺りがまた闇夜に戻る頃には深々と斬りつけられ、地面へ突っ伏している災忌の骸が転がっていた。
「・・・さて・・・」
辺りを見回してみるが、先ほどの光も雨戸を閉め切っていたおかげで不思議がって様子を見るような人も居なかった。
本来ならば事後処理は中村に頼むのだが、今回は特別なのでもう一度結界を張り、証拠隠滅をしなくてはならない。
災忌の骸に近づく真司。
その時・・・


1p455.jpg


「・・・日比谷・・・クン?」
「・・・委員長・・・?」
薄っすらと街灯が照らす闇世の中、そこには見知った顔の少女がこちらを見て立ち尽くしていた。




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シンヤ(nanpP

Author:シンヤ(nanpP
・東方では始めて会った時からレミリア一筋。
・生粋の黒ニーソスキー。
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