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対魔征伐係.44「遅刻②」


「あぁ・・・また遅刻か・・・」
今や完全に閉ざされてしまっている正門を見つつ陽那ががっくりと肩を落とす。
どうやら陽那も真司と同じく遅刻常習犯のようだ。
「まだ門が閉まっただけでHRまでは時間があるだろ?」
「・・・それはそうだけど・・・」
門が閉められてからHRが始まり出欠を取るまでには僅かながら時間がある。
真司は何度と無く今回のような窮地を脱してきた経験があった。
「とりあえずその自転車はそこのコンビニにでも置いておけって」
「・・・置いてくる」
真司には何か案があると思ったのか、渋々近くにあったコンビニへ自転車を置きに行く陽那。
ここのコンビニは登下校時には鎮守高校の学生で満員御礼になる。
遊び時の待ち合わせなどにも良く使われ、馴染みの深い店なのだ。
今回の陽那のように緊急時の自転車置き場としても利用されている。
本来ならば店側が注意すべき行いだが、店の売り上げの大半は学生によるものだ。
それ故・・・とまではいかないが、店長も気さくで理解のある人格なので大目に見てもらえているのだった。


「それじゃ、こっちだ」
「・・・?」
自転車を置いてきた陽那を連れ、学校の壁沿いに正門から離れて行く真司。
しばらく歩き、徐々に通りからも離れた小道に入る。
「ここら辺でいいか」
「・・・ここら辺って・・・もしかして・・・」
目の前には相変わらずの高い壁があり、裏には細い小道。
登校の時間も過ぎ、辺りを見回しても人は居ない。
遠くから車の音や、校内から人の声が聞こえてくる。
「そのもしかして、だ。この壁を登って教室まで走れば間に合うぜ」
「登るって・・・こんな高い壁どうやって・・・?」
陽那は運動は得意だったが、目の前にある高い壁は流石にジャンプした程度では届きそうにない。
アクション映画などで見る壁を蹴り上げ登るような芸当でも出来ない限り難しそうな高さだ。
「どうって・・・」
ふと真司は気がつく。
常々今回のような場合は真司一人だった。
それ故、このような人気のない場所を選び、足元に踏み台となる結界を張り、この高い壁を登っていたのだ。
だが今は隣に陽那が居る。
「・・・肩車・・・?」
「・・・」
苦し紛れに出した答えに陽那も呆れ気味だったが、他に手立てはなく、仕方なく頷く以外は出来なかった。


「じゃ、靴は脱いでな」
「えぇ~?何で?」
「・・・土足で肩乗られたくはないだろ」
「男が細かいこと気にするなって」
冗談半分で言われた(と思われる)陽那の発言を無言の返事で答える真司。
「それじゃ、いくぞ・・・?」
「オッケー」
まずは肩車で陽那を背負う。
そして壁に張り付くような体制になったら両肩に陽那が両足を乗せ、壁へと手をかけさせる。
「・・・お前、意外と重いな・・・」
ずっしりと両肩にくる予想外の負担に思わず声が漏れる。
「馬鹿言うな!私のは筋肉で太ってるわけじゃないよ!」
頭上で聞こえる陽那の声と共に陽那の片足が真司の後頭部に降り注ぐ。
「って、先輩を足蹴にするやつがいるかッ!!」
いくら素足とは言え、頭を足蹴にされて心地良いと思えるほどマゾではない。
「わあぁ!馬鹿か!上を見るなッ!!」
今度は陽那の叫び声と共に連打で脚が降って来る。


1p450.jpg


「んなこと言ってる暇があったらさっさと登れっつーの!!」
何気に痛い蹴りに耐えつつさっさと登ることを促す。
こうしてひと悶着はあったものの、無事登った陽那に手を借り、真司も壁を越えることが出来たのだった。


「・・・余計な時間を食ってしまった・・・」
納得のいかない時間のロスに不服の真司。
靴を穿き終え、教室へと向かう陽那は最後に真司の方を振り返りつつ・・・
「このことは後でちゃんと恵理佳に伝えておきますので~」
「・・・」
作り笑顔で颯爽と去って行ったのだった。
この後、一時限目の休み時間に小言の電話が掛かってきたのは言うまでも無い。



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Author:シンヤ(nanpP
・東方では始めて会った時からレミリア一筋。
・生粋の黒ニーソスキー。
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