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【東方CG集(紅魔館編)】
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寝苦しい夏の夜が明け、今日もまた朝がやって来た。
空は青空、清々しい朝だった。
いつもの時間にいつものように真司の携帯から目覚ましのアラームが鳴り響く。
「・・・ぐぁ・・・」
ベッドの上でもぞもぞと動きつつ、目を開けることなく枕元にある安眠を妨害する発信源を手で探し当てる。
そのまま手馴れた手つきで携帯を操作し、アラームを消す。
そしてまた心地よい夢の世界へ・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・
「・・・ハッ!!?」
まるで尻を突かれた動物のように凄まじい勢いでベッドから飛び起きる。
慌てて部屋にある掛け時計で時間を確認する。
(またやっちまったああぁぁッ!!)
いつものように二度寝を行い、遅刻するかしないかの瀬戸際の時間に目が覚める。
全力で走って何とか間に合うかという時間だ。
急いで顔を洗い、服を着替え・・・冷蔵庫から冷えたアイス珈琲を取り出し目覚めに一杯。
空きっ腹には響いたが、悠長に朝食を取っている時間は無い。
また授業中か休み時間にでもパンでも食べようと思った。
何も入っていない薄い鞄を持って颯爽と家を出る。
エレベーターを待っている余裕は無いのでマンションの階段を駆け下りる。
そのままの勢いで通学路へと飛び出し、長距離走を走る程度の速度で学校を目指す。
走り始めて数分で汗を掻き始める。
朝とは言え、夏本番の季節ではやはり暑い。
既に眠気こそ無かったものの、空腹がきつかった。
学校に近づくにつれて同じ鎮守高校の生徒たちの姿をちらほらと見かけるようになる。
真司と同じく急いで学校を目指している者。
既に諦めたのか、だらだらと亀のように歩いている者。
真司も絶望的な時間ならば諦め、場合によっては三時限目辺りに登校・・・などと言ったことを稀にするが、今日のような急げば間に合う時間帯ならばこうして頑張って遅刻しないようにしているのだ。
(・・・もう少しか・・・)
いつも通りの通学路を走り、いつも通りの坂道にやって来た。
鎮守高校は若干ながら高台にある。
故に学校前には長く緩い坂があり、その上り坂が登校時には難所となっていた。
ここを超えればすぐ目の前には正門が見えるはずである。
気合を入れなおし、坂道を走り始める。
流石に学校の目の前だけあって他の生徒たちも多い。
しかも皆全力疾走していた。
(・・・やばいな)
他の生徒の焦りようからするに正門が閉まるまで後僅かなのだろう。
真司も他の生徒同様に全力疾走で坂を駆け上る。
うっすらと徐々にだが正門が見え始めた。
門の横に立っている教員は辺りを見回しながら何か叫んでいる。
恐らく今から門を締め切るのだろう。
(・・・ギリだな・・・)
今の全力ペースで滑り込みセーフと言ったところだ。
そんな時だった。
「どいてどいて~!!」
真司の背中から声が聞こえてきた。
どうやら焦っているらしく、少女の声だ。
(・・・ここで立ち止まっている余裕はないぜ)
一秒以下の勝負の世界。
後ろを振り返ることさえ許されない世界なのだ。
向こうからはこちらが見えているのだから相手が勝手にどうにかするだろうと思い真司はそのまま正門へと直進する。
瞬間、尻に何かが当たる感触を覚える。
「・・・ん・・・?」
どんがらがしゃーん
「いってえぇぇッ!?」
尻に激痛を覚え、何事かを思った時には目の前には熱を帯びたアスファルトが見えていた。
四つん這いのような格好で地面へと突っ伏していた真司。
「な、何が起こったんだ・・・?」
余りに突然の出来事で自体が飲み込めないまま後ろを振り返る。
「いったぁ~・・・」
目の前に見知った少女が尻餅をついていた。
傍で横倒しになっている自転車を見ると、どうやら真司は陽那に轢かれたらしい。
「・・・何してるんだ、お前」
「どいてって言ったのに何処の馬鹿だと思ったら・・・納得」
「・・・それが上級生に対する態度か・・・」
陽那は尻餅をついたまま悪態をつく。
悪いのは完全に真司になっていた。
「まずは謝るのが普通だろうがっ」
「何言ってるのさ、私はちゃんとどいてって言ったじゃないか」
流石にイラッと来たので先輩として礼儀を教えることにした真司。
「だからって普通は止まるだろ。お前さっき、ノーブレーキだっただろう」
先ほど当てられたときに真司はブレーキ音を耳にしていない。
それは陽那が止まる気は無かったと言うことになる。
「どいてと言ってどかなかったんだから仕方なかったんだよ」
「お前、歩行者優先と言う言葉を知っているのか・・・」
徐々に怒りよりも呆れの感情の方が強くなってきた。
「先輩こそ下級生に譲るくらいの思いやりを持って欲しいもんだね」
相変わらず陽那に悪びれた様子はない。
尻の痛みが引いて来るのと同じく、怒りの感情も消えうせていた。
「・・・はぁ・・・まぁいいや・・・今はそれより・・・」
・・・・ッシャン・・・
遠くで重い金属音がした。
音のしたほうを振り向くと薄っすらと見えている正門が閉じられていた。
くだらない揉め事をしている間に時間は過ぎてしまったのだ。
「「・・・・・・・・・」」
二人は地べたに座り込みつつしばし呆然としていた。
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