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試験的なイラストぶろぐ
試験的な何か。のイラスト、漫画専用ブログです。 知り合いからお前のHPは絵の感想が書きづらい。 と言われ、ブログ形式に移行。

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対魔征伐係.42「図書室で涼む②」


「お・・・?」
「・・・?」
霧月と共に本棚へ本を移動させる作業をしていた真司のポケットの中で携帯が震えだした。
思わず声が漏れた真司に顔だけ向ける霧月。
「悪い、ちと携帯がな」
作業を一時中断させ、新着メールを確認する。
(・・・マジか)
「・・・?」
今度は声こそ出さなかったものの表情で何かあったのかと思われたらしく、またもや不思議そうなな顔をする霧月。
「あぁ、いや、待ち合わせしていたやつがな・・・仕事・・・じゃなくて、補習が終わらないらしく今日はキャンセルするってメールがあったんだ」
「・・・そうなんですか」
まさかこの後に郁と会うと正直に言うわけにもいかず、思いつきの嘘を吐く。
「霧月ちゃんは何時まで委員の仕事を?」
「私は六時までです」
携帯の時計に目をやると六時まで後一時間も無かった。
「乗りかけた船だし、最後まで手伝うわ」
「・・・暇なんですね」
「・・・そうとも言うな・・・」
霧月の言葉は悪意も無く嫌味ではなかったが・・・やはり少しだけ傷ついた。
気を取り直し、再び二人で本を移動させる作業へと戻る。


程なくして、来たときは乱雑に置かれていた本は綺麗に本棚へと収納された。
時計を見ればまだ時間までには余裕があった。
「今日はありがとうございました」
「いいって、どうせ暇だったし。六時前だが・・・切り上げ?」
軽くお辞儀をし、礼儀正しくお礼を言う霧月に今後の予定を聞いてみた。
「いえ、一応委員の仕事は六時までなので・・・」
「流石に真面目だな・・・」
「適当に時間でも潰しています」
「・・・」
思っていたほど生真面目でもなかったようだ。
その後は適当に座って談笑をし、本当に適当に時間を潰して過ごした。


・・・・・・


「・・・暑いな・・・」
「夏ですから」
委員の仕事を無事に終えた霧月と途中まで一緒に帰ることにした真司。
校舎の外へ出れば夕方と言えど夏本番。
むわっとした暑さが体中に纏わりつく。
校内との温度差にやられそうになりながらもぶらぶらと帰り道を霧月と共に歩いていく。
すると真司の目に自動販売機が映った。
「・・・霧月ちゃんは何か飲むか?」
「いえ、いいです」
(・・・まぁ、そう言うと思っていたが・・・)
自動販売機の前に立つ真司に即答で断りを入れる霧月。
「・・・そういえば霧月ちゃんっていつもは何飲んでるんだ?」
「・・・私は・・・オレンジとか林檎とか・・・」
言われて目の前の自動販売機に並べられているジュースを見ていく。
すると丁度良いオレンジジュースがあった。
スグにコインを入れ、ボタンを押す。
「あ・・・」
霧月が気がついたときには既にジュースの缶は音をたてて取り出し口へと転がってきていた。
続いて自分用にいつも飲んでいる炭酸ジュースのボタンを押す。
二本とも取り出すとオレンジの方を霧月に手渡す。
「・・・ありがとうございます」
うだるような暑さで汗ばんだ手には冷えたジュースの缶が心地よかった。
そして手渡すときに触れた霧月の手も真司よりは少し冷たい気がした。


二人並んでジュースを飲みつつ帰る。
「以前から思っていたんですが・・・日比谷先輩って・・・」
「ん・・・?」
珍しく霧月から話しかけてきた。
「強引ですよね。色々と」
「・・・そんなことは、ないぞ・・・多分」
突然言われて驚きつつも否定はしておく。
「・・・そうですか?それも、かなり・・・だと思いますけど・・・」
「・・・」
先ほどの件といい、徐々に否定できない空気になりつつあった。
仕方ないので話題を切り替えることにした。
「・・・そういえば、確か三人とも好きな飲み物は違ったんだよな?」
「はい、皆バラバラですね」
三人とは恵理佳、霧月、陽那のことである。
「恵理佳は珈琲や紅茶で陽那は炭酸やスポーツ飲料・・・」
「それで霧月ちゃんがフルーツ系か」
三者三様の好みが良く出ていた。
「苦いものや炭酸は苦手なので・・・」
「なるほど・・・」
霧月が苦手なものと言うのは初めて聞いたきがする。
(・・・体つきだけじゃなく味覚も子供なのか・・・)
思わず失礼なことを考えつつ隣を歩く霧月を眺める。
「・・・失礼なこと考えてますね?」
「・・・これでも飲むか?」
図星を突かれた真司は答える代わりに無理矢理話題転換をした。
真司が飲んでいるのは好き嫌いがハッキリと分かれる炭酸飲料だった。
一般的に知られているモノとは味が大きく違う。
三回飲んだら癖になる、らしい。
「でも、炭酸ですよね・・・?」
「微炭酸だし、フルーティな味で好きになるかも知れないぜ?」
フルーティと言うよりもフレーバーな味で、薬物的な味という方が正しい。
「・・・そう、ですか・・・?」
「そうそう」
またもや半ば強引に持っていた赤い缶を手渡す。
好奇心が強いのも手伝ってか、一口だけ口にする霧月。
「・・・・・・」
「・・・・・・」


1p448.jpg


「・・・いや、その・・・悪かった」
「・・・炭酸以前の問題でした・・・」
やはり霧月もこの味がダメだったようだ。
そこに更に苦手な炭酸が加わり、凄まじく嫌そうな顔をされてしまった。
「・・・まぁ、また今度手伝うから許してやってくれ・・・」
「明々後日ですね」
「・・・」
「・・・冗談ですよ」
全て淡々と一定のトーンで喋るため、真偽の程が定かではないのが非常に恐ろしかった。
こうして年下ながらも油断すると振り回されそうな霧月と話しつつ帰路を歩いていく。


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シンヤ(nanpP

Author:シンヤ(nanpP
・東方では始めて会った時からレミリア一筋。
・生粋の黒ニーソスキー。
・えろい。
・アイマスでは千早一筋。
・けいおんは澪。


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