2ntブログ
試験的なイラストぶろぐ
試験的な何か。のイラスト、漫画専用ブログです。 知り合いからお前のHPは絵の感想が書きづらい。 と言われ、ブログ形式に移行。

はぢめてのCG集DLサイト様で発売中ですよ(゚∀゚)
【東方CG集(紅魔館編)】DLsite.com直リンク


◇お仕事・依頼募集中◇

絵・イラストのお仕事、依頼を随時募集中です。
もしもあればお気軽にメール、メッセなどでお声掛けください。

その他、アイマス、東方、ボカロ、etc…などで企画、1枚絵、挿絵などで描いて欲しいという方が居れば、またはゲスト依頼なんかも上記と同じようにお気軽にご連絡ください。
お待ちしております~(´ω`)


この度、スティッカムに登録をしました。
イラスト製作過程などを配信していきたいと思いますので、宜しかったらお気軽にお越しください(゚∀゚)
スティッカムマイページ
今更ですが、ピクシブのマイページもおまけにリンク先を明記しておきます。
pixvマイページ

今までうpしてきたアイマス動画、ニコ動へうpしてきた投稿動画は、コチラのページに公開投稿動画として纏めてありますのでどうぞ~(゚∀゚)
◆アイマス動画、ニコ動公開投稿動画ページへ◆
◇現在→アイマス動画10作品、オリジナル動画8作品。


スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

対魔征伐係.22「バイトだってします①」


「・・・あぁ、眠い、なぁ・・・」
誰に言うでもなく、呟く真司。
その服装はいつもの高校の制服ではなく、アルバイト先のファミリーレストランのものだった。
日課である放課後の修行を終え、今日も今日とてアルバイトに勤しんでいたのだ。
真司や他のアルバイトの頑張りもあり、今現在の店内は落ち着いている。
平日のそろそろ閉店という遅い時間。
時計の短針は十を回っていた。
このくらいの時間になると平日は客足も引き、まったりモードになるのだ。
慌しく忙しかった夕食時間を戦い抜いた後の休憩タイムと言った時間帯だった。
修行の疲れも相成って真司のだらけ具合は何時にも増して素晴らしいものがあった。
「日比谷クン、まだお客様は居るんだから、シャキっとしなさいよ」
「・・・おーぅ・・・」
そんなだらけ全開の真司に綾音が注意を促す。


(・・・委員長が居る日はより暇なんだよな・・・)
今日は真司と綾音、他にもバイトは二人ほどホールに出ている。
他のバイトたちも真司と同じように適当に掃除などをして暇を持て余しているように見える。
本来ならばこの時間は閉店の準備などを行うべき時間なのだが、何でもやれることはやっておかないと気が済まない綾音。
テキパキと接客をこなしつつも閉店準備まで行ってしまっていた。
その仕事振りはだらけていた真司の分担がいつの間にか終わっているほどだ。
無論、幾ら真司と言えども、自分の仕事はしっかり行うし、面倒だからと言って誰かに頼んだりはしない。
ただ、いつも閉店作業を始める時間となる前に綾音はほぼ作業を一人でこなしてしまっていた。
誰が頼んだわけでもないのに自分から進んで仕事をこなす辺りに委員長としての性格が現れていた。
(まぁ、流石に手持ち無沙汰もないわな・・・)
何もしていないわけにもいかず、何かしようと決めた真司の目にお客さんが会計へと席を立ったのが見えた。
席には食器類が残っている。
もそもそと移動し、食器類をお盆に乗せ、厨房まで運ぶ。
そして洗い場へ置こうとした瞬間。


カンッ・・・


甲高い金属音が厨房に響いた。
調理を行っていたバイトたちも何事かと目をやるが、同じく食器を片付けに来ていた綾音が真司の下へ歩み寄ってきた。
「ちょっと、どうかしたの?」
「あー、いや、ぼーっとしててな。シンクに食器落としただけだよ。割れてもいないし、何でもないさ」
言いつつお盆に残っていた食器を洗い場へと置き、ホールへ戻ろうとする真司だったが・・・
「指、切れているじゃない」
「まぁこんなもん傷のうちには入らないだろ」
綾音に左腕をぐいっと捕まれ、無理矢理手を開かされる。
先ほど滑り落としたナイフで切ったのか、人差し指から赤い血が少しだけ滲み出ていた。
「馬鹿言わないの。食品を扱っているんだからちゃんとしないと駄目よ?」
「・・・まぁ、それは確かにそうだが・・・絆創膏とかどっかにあったっけ・・・?」
当然のように真司自身はそんなものは所持していない。
休憩室やロッカールームなど、絆創膏がありそうな場所を思い出してみる。
「ちょっとこっち来て」
「お・・・?」
言うが早いか綾音に腕をつかまれそのままずるずると店の奥にある休憩室まで連れて来られる。
途中、ホールに居たバイトに一言二言話しかけていたようだ。


「全く・・・例え小さな傷でも食品衛生上でキチンと処理しなさいって言われているでしょ?」
「あー、そう、だったか・・・?」
休憩室へ着くなり、椅子へ座らされ、綾音が自分の鞄を持ってくる間も小言を言われ続けていた真司。
「そもそも、ぼーっとしているからこんなことになるんだからね?」
「あー、そう、だな・・・」
綾音は小言を言いつつも鞄から絆創膏やらガーゼやらが入っている小さな箱を取り出す。
そして手馴れた手つきで真司の切り傷がある指を消毒し、絆創膏を貼っていく。


1p427.jpg


「委員長はいつもそんなの持ち歩いているのか・・・」
「・・・普通でしょ・・・?」
「そう、なのか・・・?」
少なくとも真司はせいぜいハンカチを持ち歩いているくらいだ。
この様子だと裁縫用具なんかも出てきそうだ。
「・・・日比谷クンって・・・」
「ん?」
絆創膏も綺麗に貼り終わりここまで掛かった時間は僅かだ。
手馴れたものである。
後は戻るだけとなった筈だが、綾音は真司の左手を持ったままだった。
「あ、ごめん、なんでもない・・・」
「・・・余計気になるだろう・・・」
こういった場合、なんでもないと言われたほうが些細なことでも気になるものだ。
「・・・えぇと、日比谷クンの手って意外と男の子らしいって言うか・・・なんて言うか・・・」
「・・・そりゃ男だからな・・・」
何故だか赤面中の綾音に当然のことを言われ、綾音の考えていることがイマイチ理解できていない真司。
「そういうことじゃなくて、その、豆とかあるし・・・」
「あぁー・・・、まぁ・・・男はだいたいそんなもんだって」
毎日放課後に、学校の裏山で修行しているから。とはとてもじゃないが言えるわけが無かった。
「・・・それじゃ意外ってことは・・・委員長は俺にどんなイメージを・・・」
男としては当然の疑問だった。
「・・・そろそろ、戻らないとね。先行ってるから」「お・・・」
言うが早いか、綾音は早足で休憩室を出て行った。
(・・・本当に、アレで口煩くなければなぁ・・・)
深いため息と共に真司も綾音の後を追い、ホールへと戻ることにした。





コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

スティッカムで簡単ライブ動画配信

プロフィール

シンヤ(nanpP

Author:シンヤ(nanpP
・東方では始めて会った時からレミリア一筋。
・生粋の黒ニーソスキー。
・えろい。
・アイマスでは千早一筋。
・けいおんは澪。


◇mixi(http://mixi.jp/show_friend.pl?id=1342834 )
◇メッセ(nanp728あっとhotmail.com)
◇ついったー(https://twitter.com/nanp00)
◇スカイプ(nanp00)
お気軽に登録してやってください(゜∀゜)


<近況報告>
ひたすら描き続ける時期に入ってます(゚∀゚)

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索

FC2カウンター

FC2ブログランキング