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試験的なイラストぶろぐ
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対魔征伐係.2「対魔征伐係②」


「バイトに遅れるとまた店長が五月蝿いし、悪いが速攻で片付けさせてもらうぜ」


発砲による枷を失った何かは通常の人間の歩行速度ほどで真司へと近づいてくる。
そんな人ならざる何かを目の前にしても真司は動ずることなく、肩に掛けていた竹刀袋を開く。
だが、中から出てきた物は竹刀ではなく、真剣だった。


「中村さん!拳銃でも傷ひとつ付けられなかった化け物相手にあんな・・・ッ!?」
「今井ー・・・お前さん、ウチに入るときに資料渡されただろう・・・?」
「え、あっ・・・はい、ですが・・・」
「・・・お前さんも半信半疑だったクチか」
「・・・す、すいません・・・」


中村は驚くことも怒ることもなく、予想通りと言った表情で肩をすくめるだけだった。
対して今井は緊張に更に上司への申し訳ないという気持ちが上乗せされ、情けない顔になっている。


「奴等の通称・・・災忌って単語は記憶にあるか?」
「あ、はい。一応流し読みですが、一通りは見たので少しだけは・・・」
「奴等は昔から土野市に稀に出没する化け物だ。
まぁ、見た目どおり人間離れした怪力を持っていたりするが、そんなことはさほど問題ではない」
「・・・?そう、なんですか・・・?」


中村は目の前で真剣を抜き、化け物、災忌と対峙する真司を眺めながらタバコに火をつける。


「奴等の最大の特徴は俺たち一般人には手も足も出ないってところだ」
「・・・その、何で僕たちには・・・化け物、災忌に傷を与えられないんでしょうか・・・?」
「奴等はな、膜を張っているのさ。俺たちには見えない薄い膜をな。
・・・まぁ、目には見えない分厚い甲冑を着込んでいると考えた方が分かりやすいかね」
「・・・それで、銃弾も・・・ですが、それなら尚更あんな日本刀ごときでは・・・」
「まぁ、話は最後まで聞くもんだぞ?毒には毒をってな。真司くんを見てみろ」
「・・・?」


中村に言われ、今井が真司の方を見てみると、災忌とまさに接触しようとしている距離にまで近づいていた。
そして、目を引いたのは真司の持っている日本刀。
先ほどまでは何の変哲も無い代物だった筈が、今では僅かに刀身が青白く光っている。
夕暮れの赤に染まっている景色の中では、その光は僅かながら目を引く綺麗な色だった。


「な、なんですか・・・あれ・・・電気・・・じゃないですよね・・・?」
「まぁ、よく聞く言葉で言うなら霊力、らしいな」
「・・・たまに心霊番組や漫画なんかで聞くアレですよね・・・」
「そうだ。俺もこの目で見るまではその類の話は信じていなかったがな。
で、災忌の膜・・・そいつが霊力で出来ていることが分かっている」
「・・・そういう、ことですか・・・」


今井は納得はしていないが、理解は出来たような、そんな複雑な表情だった。


「・・・同じ霊力を持って、奴等の膜を中和、無効化し・・・本来の攻撃をブチ込める。
それが対魔征伐係と言われている役職の人間が持つ能力だ」
「・・・あの少年が、そんな・・・」


二人の目線の先には今まさに動き始める真司の姿があった。


「・・・お前に怨みはないが・・・悪いな」
真司は独り言のように呟く。


タンッ


剣道で言う中段の構えから一足飛び。
先ほどの発砲されていたシーンから観察していて相手の動きが緩慢だと踏んでの先制攻撃だった。
相手も馬鹿ではなく、真司の飛び込みに反応し、その腕と思われる部位を振り下ろしてくる。
だが・・・


・・・ザシュッ!!



1p404.jpg


災忌のカウンターは空を切り、真司の剣閃が抜き胴に似た形で通り過ぎていった。
大きく切り裂かれた災忌の身体の中心部分。
傷口からは夥しい量の血液のような赤い液体が流れ出ている。
倒れこむその姿と傷を見て、例え化け物と言えども絶命したことは明白だった。


「・・・嘘だろ・・・」
「ま、コレがお前さんの言っていたへらへらしている少年の実力ってやつだ」
驚愕、驚嘆と言った顔のお手本を示している今井の肩に中村はポンポンと手を当てる。


「・・・」
真司は倒れている災忌の絶命を確認すると、刀に付いた返り血を軽く振り払う。
そして、静かに鞘へと刀を納めた。


「真司くん、お疲れ~」
「いえいえ、それじゃ俺はバイト行くんで、いつものように事後処理、お願いします」
「任せて頂戴。バイト頑張ってな」
「はい、じゃあ、また」
笑顔で仕事の完了を労う中村に真司も笑顔で答える。
そして来たときと同じく、剣道袋を背負いなおすと早足でその場を後にする。
夕暮れに溶け込んでいくその後姿を二人の刑事は見送っていた。


「・・・バイトは走るのかよ・・・」
ますます真司という少年が分かりかねる今井であった。



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シンヤ(nanpP

Author:シンヤ(nanpP
・東方では始めて会った時からレミリア一筋。
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